額縁額装壁掛鏡の店 純真堂

純真堂ブログ <額装のココロ>

純真堂ブログ
<額装のココロ>


いわゆる「あるある」で代表的なものに、「洗車をすると雨が降る」というのがありますが、僕もその典型でよくヤラれます。実は今も雨が降っています。

一昨日のことを思い出してみましょう。

今年は北陸地方を中心に寒波による豪雪被害が伝えられています。被害に遭われている方は本当にお気の毒です。僕が住んでいる名古屋市も例年よりかなり寒い感じで、小雪がちらついたりはしていますが、被害と呼ぶまでには至っておりません。しかし、全く無害というわけでもありません。実際に被害に遭われている方にしてみたら、そんな些細なことと思われてしまいますが、降った小雪の跡によって猛烈に車が汚れるのです。些細なことです。本当にすみません。
僕自身、けっこう車には無頓着ですけど、あまりに汚いとちゃんときれいにしたくなります。

僕は今、週に5日早朝バイトのため、朝の4時半の寒さのなかエンジンをスタートさせる日々です。これはエンジンにはけっこう負担のはずです。申し訳ないなと思いつつの毎日です。せめて外観くらいは汚れたら洗ってやらないと、と。
で、車の雪の跡の汚れを洗って落としてあげようと思ったのですが、今の季節やっぱり日中も外は寒いですから、勇んで洗車というのもけっこう大変です。しかしな~、しかしな~と思案のうち、折衷案?が浮かびました。そうだ、お湯を汲んで雑巾で車を拭くことにしよう、と。

雑巾で車の外装を拭く、というのが正しい外装のメンテナンスにいいのかどうなのかは、よくわかりませんが、とにかく「気持ち」の問題です。僕を運んでくれる車に多少なりとも感謝の気持ちを見せたいのです。せめて少しはきれいにさせてね、と。
そこでまず雑巾の調達です。浮かんだのは100円ショップのお掃除用具コーナーです。うんうん、確か前にお店で使う雑巾はあそこで買った。さて行ってみると、3枚で100円(税込 ¥108 ですね)と1枚で100円のものがあります。1枚で100円のものは極上!と書いてあります。雑巾の極上は100円か‥と何とも言えない気持ちをいだきつつ、どっちにしようか微妙に悩みます(笑)。しかし、ええい!と思い切って(笑)、極上!を買いました。しかも2枚(笑)!

お家に帰って早速バケツにお湯を用意して、脚立を出して車の屋根のところから拭き始めました。フロントもワイパーを上げてしっかり拭きました。けっこう入念に拭くと、洗剤を使わなくてもきれいになりました。バケツは3回くらい取り替えましたけど、冷水じゃないので、そんなに辛くもなかったです。そして雑巾も極上!の名に偽りなしです。しっかりした絞り心地。ぶちぶちと繊維が切れるということもありません。こんな感じならもっと頻繁に拭いてあげよう。寒い冬ならこれで車も許してくれるだろうというものです。

そして二日後の今日、雨が降っています‥。

 
純真堂ではお客様の了解を得てご注文いただいた額装例をインスタグラムで公開しております。どんな仕事をしているのかな?興味をお持ちの方ぜひご覧くださいませ。

こちらは家原利明氏が依頼を受けて一点一点心を込めて制作された作品の額装です。

   
シンプルですが丁寧に作られた額で作品の邪魔をせず、しっかりと保護の役割を果たしています。

今後もぜひチェックくださいませ。

 

 


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世界にひとつのプレイブック 再び

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2018.02.05


本日、NFL(全米のアメリカンフットボールリーグ)の決勝戦である、スーパーボウル(第52回)が開催されました。お店にはテレビがないので、今日はお家で BS 観戦してから出勤しました。去年はニューイングランド・ペイトリオッツがかなり劣勢の場面で家を出て、お店に着いてから世紀の大逆転劇を知るという、かなり残念なことになってしまったので、今回はお手伝いさんに最初から遅刻を伝えて、最後まで試合の結果を見届けました。

スーパーボウルは近年は接戦が多いのですが、時として大味な試合になってしまうこともあるので、今回のように戦前予想がニューイングランド有利に偏っていると、実際どうなんだろうと心配していたのですが(僕は基本ニューイングランドファンなので接戦でニューイングランドが勝つのが理想)、心配をよそにグイグイとフィラデルフィアペースで試合は進み、最終盤のドラマ有りの形でフィラデルフィアが念願の初優勝を勝ち取りました。

日本では2013年の公開の映画に「世界にひとつのプレイブック」という作品がありまして、なかなか面白い映画なんですが、この映画の副題的な要素として、フィラデルフィア・イーグルスのファンがいかに熱狂的かという場面が随所にありました。今日の試合もファンの声援という点ではフィラデルフィアの圧勝だったようです。ちなみにVIP席には先の映画の主役のブラッドリー・クーパーの姿もありました。ブラッドリー・クーパーはフィラデルフィア出身です。

 

僕自身は生でのNFL観戦などしたことがありませんが、名古屋に来て一人暮らしを始めた頃からNFL を見始め、ここ10年くらいはブレイディ推しということで、ニューイングランド・ペイトリオッツファンを名乗っております。よってお店のサンプルとしてのユニフォーム額装は当然、ブレイディ! ただマイケル・ビックも好きだったので(古いところで言えばカニンガムも好きでした)、フィラデルフィアがスーパーボウルに出ることなった時は嬉しかったですよ。

 

今日の試合も最後の美味しいところはベリチック(コーチ)が持っていくと、筋書き通りの展開に進んでいましたが、ブレイディがラッシュにあい痛恨のファンブル。しかし、ラスト9秒まではオーバータイム突入の可能性を感じさせていましたから、好ゲームだったと思います。とても面白いゲームでした。こういう試合が見たいのです。こういう試合を見てしまうと、NFL面白いのになぁ、何で日本でもっと盛り上がらないのかなぁと不思議になります。ともかくフィラデルフィアの皆さんには遠く日本の名古屋からおめでとうです。

ハーフタイムショーのジャスティン・ティンバーレークもよかったです。最近は役者業も板についていてなかなか話題の作品にも多く出ていますが、もっと音楽の割合を増やしてもらいたいな、とも思いました。ジャスティンというと、どっちかというと、若い方のジャスティンというイメージが最近では強いですよね。しかし、ジャネットとのポロリ事件から14年も経っているというのも時の流れの早さにビビリです。

あと、この試合でどうやらニューイングランドの守備コーチのマット・パトリシアがチームを離れてどこかのヘッドコーチに栄転するようです。僕は彼の「ちょっと太めのブルーザー・ブロディ」的な風貌が大好きでした。チームを離れるのは残念ですが、いよいよ彼自身の勝負ですから来シーズン頑張って欲しいところです。ニューイングランド・ペイトリオッツは相変わらず、ブレイディと心中の心意気で来年も頑張ってもらいましょう。今日の敗北でさらに闘争心に火がついたのは請け合いですね。

そういえば、あと何日もすると、ピョンピョン♪ピョンチャンオリンピック!メダリストの方、メダル取ったら、純真堂!の合言葉のもと、メダル額装検討くださいませ。がんばれニッポン!

 


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リフレームのススメ

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2017.11.29


さて、11月も終わりが見えてきました。早いもので、2017年も残すは12月のみです。僕自身4、5年前から自分の歳を数えるのを止めたので(笑)、今現在僕がいったい幾つなのかすぐにはパッと出てきませんが、毎年この時期に年末が来て、またすぐ新しい年がやって来るのですから、当たり前ですが僕も一つずつ歳を取っているわけで(確か8月に)、もはやこの時の流れの速さは笑い事です。今の僕の力ではどうすることもできません。

年末にすることといえば大掃除がありますね。普段からこまめに掃除をされている方も、さらに力を入れたものをされるのではないかと思いますが、この大掃除の機会に純真堂からのご提案です。皆さまお家に飾られている写真を額装し直しませんか?
題して純真堂がおくる「リフレームのススメ」。

皆さまのお家にはご家族の写真が飾られていますよね。赤ちゃんが生まれた時の写真、旅行先で撮られた写真、入学式や卒業式で撮られた写真、またもう亡くなられてしまった方と一緒に写っている写真なども飾られていると思うのです。こういった写真を大切にされるのはとても大事なことです。でも、その写真、バラバラに飾られていたり、もう額がくたびれたりしていませんか?そこでリフレーム。つまり額装のし直しです。

 

    

 

これは、最近僕が義理の母より頼まれた例ですが、もともとはいわゆる金ラックの額に額装してあったものをリフレームしたものです。母の家族、兄弟の写真が一つの額に入れてあったものを、多穴のマット加工を行い額装し直しました。かなり見映えがよくなったと思いませんか?僕としては手応えありです。喜んでくれるのではないかと思ってます。

普段は日常の生活の景色に溶け込んでしまっている写真も、この年末、掃除をされる機会に手に取って、そうだ、額を新しいものにしてあげようかな、なんてちょっと良くないですか。これが純真堂のリフレームのススメです。

 

追記的ですが、前回かなり書いた琴奨菊。大関再昇格の足がかりどころか負け越してしまいました。毎日見ていれば奮闘は伝わってくるのですが、勝負の世界は厳しいです。現実的には、ンな無茶な!という願望かもしれませんが、僕はまだ、0.1%諦めていません。再昇格プロジェクトは継続中です。1月場所も琴奨菊にはとりあえず11勝目指してもらいます。
最後に、皆さまもご存知の土俵外の良くない事件が世間的な関心を多く集めました。場所に大きく水を差す結果となり、僕としては残念ですが、事態は最も深刻な形で一旦収束するようです。
相撲を取ってる力士は頑張っているし、有望な若手も出てきています。来年は世代交代も本格化する予感がします(白鵬以外という注釈付きですけど)。もっと大相撲が面白くなる兆しがあるのですから、今回のこの事件は残念でなりません。


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暦の上ではNovember_2

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2017.11.12


展覧会のお知らせです。

明後日11月14日(火)より19日(日)まで、画家の阿部任宏さんの展覧会が中区栄のギャラリー聚(しゅう)にて開催されます。
阿部さんは日本画家でいらっしゃいますが、今回の展覧会では高田村信太郎氏の著書に提供された表紙と挿絵のほか、スケッチ、ドローイング、タブローなど数十点を展示されます。純真堂でも何点か額装させていただきました。

以下は展覧会によせられた文より抜粋です。

『同じ地球上で同じものを見ていても心の風景は人それぞれ違います
心のフィルターを透かしてみると日常の中の非日常的な場面がみえてきたり身の回りのありふれた断片から妄想が生まれたりします
それらは私の創造の原点でもあります』

既成の枠にとらわれることなく、多様な表現に取り組まれる阿部任宏さんの展覧会に、皆さま是非足をお運びくださいませ。

 

さてさて。
相撲の本場所は2か月に1回。ブログの更新がダラダラになると、本場所の周期に重なりがちになり、相撲のことを取り上げることが多くなってしまいます。
今日から大相撲は十一月場所。九州です。先場所は上位陣の多数休場と、かなりネガティブな要素が多い出だしでしたが、結果的には日馬富士の逆転優勝。かなりバタバタとした印象でしたが、見ていてとても面白い場所でした。十一月場所はどんな展開を見せてくれるのでしょうか。先行ではやれ阿武咲だ、貴景勝だと若手力士の台頭が話題に上がっていますが、僕の注目はとりあえずの一点。「琴奨菊の現在」です。


先場所は久々の勝ち越し(10番!)としばらく続いていた転落街道に歯止めをかけ、今場所は番付を小結に戻しました。琴奨菊。琴奨菊和弘。琴奨菊は大関陥落後の三月場所に勝ち越せず、特例復帰制度も逃してしまいました。五月場所、名古屋場所とモゾモゾと成績を下げての九月場所。上位陣の休場が多かったとはいえ10勝は健闘です。琴奨菊はむしろ相手が上位とか 下位とか関係ないところがあります。いろいろ脆さも併せ持ちますが、必殺のがぶりまで持ち込めればイケる。しかし、そこにたどり着くまでが遠い、という感じですが、今日初日は白鵬との取組み。一発かましてもらいたいところの琴バウワー!本日をスタートとして、向こう3場所で合計33番勝てば奇跡の大関復帰です。歴史上特例復帰制度以外での大関復帰は「魁傑」以外は記録していません。僕は琴奨菊の大関復帰を密かに夢見ているのです。そういう人は多分僕だけではありません。日本中で数えれば、多分30万人くらいはいるはずなのです(根拠なし)。琴奨菊にはぜひこの30万人(根拠なし)の夢を叶えるスタートの場所となるのですから、特に気合を入れたスタートを切ってもらいたいの琴バウワー。


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暦の上ではNovember

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2017.11.05


えー、書いている今日は11月5日の日曜日です。昨日野球の日本シリーズが終わり、その二日前にメジャーリーグのワールドシリーズも終わってしまいました。スポーツ全般(観戦)をこよなく愛する僕ですが、やはり幼少期よりの野球愛は特別のようで、ああ、今年も野球が終わってしまったぁ、という喪失感に苛まれております。特に今日などは絶好のスポーツ日和ですが、各主要スポーツ単発的な試合は組まれておりますが、スポーツサンデーとまでは言えない感じで、少しもったいない。ただ本日のチェックポイントとしては名古屋・熱田〜伊勢間で行われた全日本大学駅伝大会において神奈川大学が二十年ぶりの優勝を果たしたというところではないでしょうか。全日本大学駅伝といえば国内指折りのビックスポーツイベントでお正月の行われる「箱根駅伝」の前哨戦とされる大会です。
そこで伏兵的な存在であった神奈川大が優勝したということは、先の出雲駅伝に東海大が優勝しているという点も含めて、新春の箱根駅伝の覇権争いが大混戦の様相を呈するのは必至。今からでもとても楽しみです。

今回の箱根の僕としての見所は、毎年密かに応援している「中央学院大」の5位入賞なるかという点です。そうです。あの新春のお酒の残る目にはちょっと刺激の強い、ショッキングイエローのパンツ、なんとも形容のし難いあの薄いパープルのウェアのあのチームです。言えば分かるでしょ。近年は毎年安定した成績を出していますが、本放送の取り上げられ方は若干少なめ?まぁ、優勝というのは現実的には難しいとしても、5位というのは目指す価値のある順位だと思います。現段階で仮に「5強」を挙げるとすると、王者青学、出雲の覇者東海大、近年次点に甘んじている感が強い東洋大、駒沢大、そして今日勝った神奈川大というところなのでしょうが、日体大、早稲田といったところも侮れません。そこにショッキングイエロー(+サングラス)が割って入る。正月早々痛快だとは思いませんか。お正月二日に箱根駅伝を見る際(たいていの人が何らかの形では見るでしょ)にそういえば誰かがブログで、ショッキングイエロー(+サングラス)って言っていたような‥?と思い出してもらうと幸いですね。

さて。僕、額縁屋でした。思い出しました。
先回のブログでも紹介させていただいた家原利明氏が出展されていたグループ展「 ◯◯展(おーえん展)」を見させていただきました。
仕事柄、展示会を見る機会は少なくありませんが、毎回強いインスピレーションを受けるか、というと残念ながらそうではありません。僭越な言い方になりますが、この展示会は他の展示会とは違う(いい意味で)、という展示会に出会うのはそう多いことではないのです。そんな中でも今回の家原氏の展示は非常に印象的な興味深いものでした。家原氏の作品はいわゆる大作というようなサイズのものはありません。やや大きめのものありますがB2くらいまでだと思います。パネルも自作なので正確な規格サイズではありません。4号とか6号程度の大きさのものが多いです。もっと小さいものもあります。しかし、どの作品も大きさに関係なく、彼の「世界観」を体現しています。これはすごいことです。作品一つ一つが彼の「一部分」を構成するのではなく、作品一つ一つが彼の「全体」を表現しているのです。そして展示作品にはほとんど額が使われていません。

僕は額縁は作品の保護にはもちろんですが、いわゆる“見映え“に関してもおおよそ必要とされるものだと思っています。これは作家の作品に込める「イメージ」を鑑賞者方に対し「増幅」させる手伝いができるものだと思っているからなのですが、こと家原氏の作品には、さてこれらの作品はいったいどんな額が必要とされているのか、という問いを常に突きつけられます。僕も額装という行為をそれなりに長い時間やってきたので、ある程度は、こういう作品にはこういう額はいかがかな?というものが浮かびますが、家原氏の作品については額をつけるか、つけないかということも含めて非常に揺さぶられる感情にとらわれます。何を持ってすればこのさらに作品を生かすことができるのか?

家原氏に来店していただくと、多岐にわたり話がはずみ、とても楽しい時間が過ぎますが、額装という仕事のできることを考える上でもとても勉強になります。今後とも家原氏の活動からは目が離せません。なり。


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