額縁額装壁掛鏡の店 純真堂

純真堂ブログ <額装のココロ>

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家原美術館に行ってきました。


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2019.05.10

先日展覧会開催のご案内をしました、家原利明氏の個展「家原美術館」に早速お邪魔して参りました。
岐阜市の中心部より車を10分ほど走らせた長閑な住宅街の一角。
旧診療所が丸ごと、「家原美術館」になっておりました。

今年の2月まで診療所として使われていた(現在の診療所は向かいの敷地に移転)ということですが、昭和建築の佇まいが今風の「~クリニック」とは違ったノスタルジーな風情を醸し出しており、またそこに少しミステリアスな雰囲気も感じる外観です。入口には「家原美術館」。もうここで既に掴まれてしまいます。

展示構成は建物の1階、2階のスペースを使いきり、例えばレントゲン室や現像用の暗室として使われていた部屋など、それぞれ趣向を凝らした作品が用意されており、いわゆる美術ギャラリーでの個展とは大きく一線を画す展示内容となっております。

 

 

ご本人にも伝えましたが、「お化け屋敷」や「ビックリハウス」といったアトラクションにも例えられる「家原屋敷」と形容した方がしっくりくるかな、というところですが、もちろん家原流の独壇場のアート作品もガッチリ見られます。面白いです。とても多くの「面白い」が発見できる美術展です。
家原氏が「家原美術館」として用意したもののうち僕がどれだけを感じることができたのかは、実際冷や汗ものですが、家原利明という大いなる「謎」がさらに深まるのは請け合いです。皆さんぜひお出かけください。そしてまだ知らない人にあなたの感じたことをアナウンスしてみてください。
僕は今この「面白さ」を伝えきれない、というもどかしさを感じながらこの文章を書いています。皆さんとこの「伝えきれない」もどかしさを共有できたら幸いです。駐車場は広いです。

 

 


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展覧会(家原美術館2019)のお知らせ


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お知らせ

2019.05.08

家原利明さんの展覧会が本日より岐阜市内で開催されます。

家原利明 展覧会 ≪家原美術館2019≫

2019.5.8(水)― 6.2(日)
旧 中島洋診療所
岐阜市白菊町2-39

開館時間/ 11:00から18:00
休館日/月・火
入館料/1名につき100円

交通:岐阜バス『近の島(ごんのしま)』停より徒歩1分

岐阜駅よりバスで約25分(運賃:210円)
・岐阜バス「K35/加納南線・南柿ヶ瀬」行き乗車
・JR岐阜駅北口 10番乗り場より23分
・名鉄岐阜駅、道向かい5番乗り場より21分

駐車場あり
・会場東となり『中島洋診療所 患者様第2駐車場』
・『伊佐地(いさじ)薬局 白菊店 患者様第2駐車場』

 

会場までの行き方などは、家原利明さんのブログ
「日進月歩の亀がごとく」でご確認いただけます。
https://aoaocuq.blogspot.com/2019/03/2019.html

こちらには開催に至るご縁のお話
https://aoaocuq.blogspot.com/

 

家原利明さんが、会場となる元診療所の建物を2か月かけて準備されてきました。
この「準備」の意味するところは、ご自身の目でご覧になっていただければと思います。

皆さま、この機会を逃されませんよう、ぜひ足をお運びください。

 


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純真堂も平成から令和に。


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2019.04.10

本日は雨が降っておりますね。ここ数日暖かくて厚手の上着はもう必要ないかな、なんて思っておりましたが、今日は肌寒いです。上着必要です。

えー、かなり久々のブログになってしまいましたが、更新です。せめて月一の更新をしなければとは日頃思っておりますが、なにせ気まぐれブログ。少し書いては、これ読んでもらう必要あるかい?と挫折し、少し書いては、あぁ、もうすぐに旬の話題ではなくなってしまっている‥。の繰り返し。しかし、誰に待たれている文章でもナシ、額縁について思うこと、僕の身の回りのできごと。備忘録のように書いていけば良いのだ、と思う今一瞬。これでいいのだ。

額縁屋の仕事は時として、人の気持ちの深いところ・大事なところに寄り添う機会というか、場面に巡り会うことがあります。それは額装を依頼され、僕が粛々と額装を遂行するということではなく、もっと単純にあなたはどういう「人」なの?と問われる場面といったらよいのでしょうか。大事にしている気持ち、大切な気持ちをあなたに見せてもいいの?と。

 

先日のことです。大切なパートナーを亡くされ、ご遺影にあたるお写真と、完成したばかりの作品を額装してほしいとのことでした。

アラフォーを過ぎたくらいから涙腺が半壊している僕ですから、涙なしではおうかがいできないご依頼でしたが、こういったご依頼に応えるために僕は額縁屋を始めたのではないか、と自分と向き合うつもりで額装させていただきました。

その方が亡くなられた後、完成を楽しみにされていたその方を思い、作品を仕上げられた。

 

どのような額装にすれば作品がより生きるのか。
どのような額装が観ている方に作者の思いをより伝えるお手伝いとなりうるのか。
額装に携わる者には永遠に向き合うテーマではありますが、今回は切にそのことを考えました。
これからも度たびこういう機会は訪れるはずです。今回のことをその都度思い出すかもしれません。

 

 

今日は雨が降ってしまい、桜の季節ももう終わりを告げるでしょう。
来月になれば新しい年号「令和」です。心機一転です。
ではまた近々に。

 


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遺影額の交換をしませんか。


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2018.12.17

年末が差し迫って参りました。大掃除の季節でもあります。

純真堂からのご提案ということで、お家に飾られている遺影額の交換を考えてみませんか?
はい。遺影額のリフレームです。

額縁に関してのルールがありそうで無いものの一つに遺影額があります。
遺影額はおおよそ故人の葬儀に使われたものをそのまま飾られているお宅が多いのではないかと思います。中には “いかめしい(厳しい)”印象の額もあります。もちろんそのまま飾られてはいけないということではありません。ここがルールが無いというところです。ただ、亡くなられて時が経つにつれ、仰々しいものから、もう少し柔らかい雰囲気のものに変えたい、と希望される声をよく耳にします。
一方で、そこに微妙な葛藤を持たれる方もいるかもしれません。つまり遺影額というものを柔らかい印象のものに変えても良いのだろうか、と。

僕の額縁販売の経験から申し上げますと、おおよそ亡くなられてから1年を過ぎると、いわゆる喪に服す期間を過ぎ、生活も落ち着く頃ということで、額をお家の雰囲気に合ったものに変えたいと考えられる方が多いように感じられます。「入山」と呼ばれる黒い額や、ご仏壇の飾りを連想される金色の装飾的な「最初の遺影額」からの交換です。

それぞれのご遺影に対していろいろな額装のご提案ができます。ご事情に合わせて、大きさや、風合い、そして何よりも「故人との語らい」が自然にできるような額装を考えていきたいのです。

以前に「額装」とは「過去との対話」でもあると申し上げたことがあります。飾られているものに相対する時に胸によぎる当時の状況と記憶。そしてそれは今のご自身をかえりみる機会になるのでは、と。
ご遺影の場合も変わりません。そこには必ず亡くなられた方との「対話」があるのです。この機会に遺影額の交換をご提案するのは、この時期にそういった亡くなられた方との「対話」の時間が持てるのではないかと思ったからです。

ぜひご家族で話し合われ遺影額の交換をご検討くださいませ。

 

遺影 名古屋 遺影額 交換 額縁 額装 千種区 池下 純真堂


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ファインアートコレクション

2018年12月13日(木)~18日(火)
松坂屋名古屋店
南館8階 マツザカヤホール

近・現代の巨匠から新進気鋭の作家まで、絵画、工芸の多彩な作品を一堂に集めたファインアートのコレクション展です。

こちらの展示会に作家の壱岐雅信さんの作品が出展されています。

〈実のなる場所〉

〈見上げる猫〉

 

今回も純真堂で額装させていただきました。

壱岐雅信さんは稲沢市在中の作家で、絵画 また絵画に木彫造形作品を合体させた作品を制作されています。美術教室も開かれており、そこは描くこと造ることを楽しく学べる教室になっています。先日、生徒さんの人数を伺ってちょっとびっくりしました。そして納得もしました。彼はとても人に慕われる誠実で穏やかな方です。僕もあやかりたい。

壱岐さんの作品は独特です。いわゆる世界観が独特なのだと思います。僕の文章力、語彙力では壱岐さんの作品の持つ「世界感」を表すのは難しい。
先日、ご本人とお話しするなかでも感想を述べたのですが、壱岐さんの作品には常に「記憶」が表現されているように感じます。日々の発見や感じていることではなく、ずっと以前の記憶‥。それは「とても嬉しかったこと」や「大切にしていたもの」ではなく、曖昧な心象風景でありながら、心の奥に疼きながら留まる風景です。しかしそれは痛みではなく「人肌の温度」を感じられる心象風景なのです。

ぜひ彼の作品をご覧になっていただき、そしてそこで感じて欲しいです。
壱岐さんの描かれているものを‥。

 

ファインアートコレクション

2018年12月13日(木)~18日(火)
松坂屋名古屋店
南館8階 マツザカヤホール

10:00〜19:30  ※最終日は16時閉廊

名古屋市中区栄三丁目16番1号
電話:052-251-1111

 


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