額縁額装壁掛鏡の店 純真堂

純真堂ブログ <額装のココロ>

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アカデミー賞の映画ですね

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2017.04.07


映画の祭典である米国アカデミー賞の授賞式の場で、今年、前代未聞の出来事が起きたことはまだ皆さまの記憶に新しいことと思います。作品賞の発表時に受賞作を間違えて発表してしまったのですね。「ムーンライト」と「ラ・ラ・ランド」を間違えてしまったのです。

毎年、年が明けるくらいからですかね?アカデミー賞の受賞を見越して、「作品賞最有力」が乱立するのは映画業界の風物詩なのでしょうけれど、今年は圧倒的に「ラ・ラ・ランド」の「最有力・大本命」の刷り込みが激しかった気がしませんか?「ラ・ラ・ランド」が「史上最多部門受賞」で圧勝するのが既成事実かのような予告宣伝を随分と見たような気がしていましたが、蓋を開けてみると「ムーンライト」が一瞬の末脚を使って、大逃げを打っていた「ラ・ラ・ランド」を差し切ってしまったのです。

僕は何年かに一度起こるこういった逆転レースを検証しようと、この二本を観てきました。

ラ・ラ・ランド」の方が先に上映されていたので、先に観ました。平日の木曜日の昼間に観たのですが、混んでましたね〜。伏見ミリオン座満席でしたね。もうアカデミー賞の結果は出ていましたけれど、いやいや何のその。

内容はいわゆる「映画の夢」に浸るとでもいうのでしょうか。お話の筋としてはそんなに新しいところはないであろう、ラブストーリーと言ってもいいのだと思いますが、そこは王道ハリウッド映画、主人公たちが憧れる世界が華やかなんですよね。随所に取り入れられるミュージカル・シーン。ダンスも音楽も主要なテーマですからグイグイですよ。観終わった後、あのテーマ曲のイントロが何日も頭の中で流れること請け合いです。

作品で特に僕がこりゃすごいな、と思ったのは(皆さんも一緒だと思いますけど)ライアン・ゴスリングの演奏能力ですね。ピアノも実際に彼が弾いているとのことです。彼はバンド活動などで音楽の経験は持っていますが、ピアノはこの映画のために練習したようです。いや、すごい。ジャズ音楽を趣味にしてる方から見たら実際のところはどうかはわかりませんが、僕には本物のジャズピアニストの演奏に見えました。かなり熱かったですよ。僕はライアン・ゴスリングの出演作は「スーパー・チューズデー」「ドライブ」「オンリー・ゴッド」とかなり偏った作品を観ていたので、タフガイのイメージが強かったのですが、かなりイメージ変わりましたね。でも芯の強さを常に感じさせるやや冷めた視線。イメージ変わらんか。

時折ギャグも入って来るし、楽しい映画でもあります。欲を言うとこの映画の監督であるデミアン・チャゼルの前作、有名な「セッション」でアカデミー助演賞を獲得しているJ・Kシモンズにチョイ役ではなくて、しっかりとした役を与えて欲しかったというところが残りましたかな。

まぁ、僕が言っても何様だという感じですが「ラ・ラ・ランド」。オススメですね。本命の作品賞は逃しましたが…。

ここでにわかに信じがたい話を一つ。「ラ・ラ・ランド」をご覧になった方には本当に信じられないであろうという話です。

僕には娘がいます。3月26日に僕の実家に遊びに行っていた娘は僕の母と一緒に「ラ・ラ・ランド」を観に行きました。そこで僕の母はオープニングのところで居眠りをしたというのです。あのハイウェイでのダンスシーンです。この作品の中であのシーンは「つかみ」を超えて、むしろ一番印象に残るシーンだと思いますし、あのいきなりの展開は鑑賞者のハートを文字通り鷲掴みする、映画史に残る名場面だと僕は思いましたが、あそこでいきなり眠りに落ちることができる人間が存在することは、大げさに言えば、「人間」というものの理解にまた一つ大きな謎を与えたと言っても過言ではない気がします(笑)。母にも言質を取ったので事実です。その後は最後までちゃんと観たと言っていました(笑)。

で、次に「ムーンライト」です。この映画は非常にナイーブな問題を扱っていて、正直僕がこの映画の内容をどのくらい理解というか、共感できているかというのははっきりとは言葉にして表現できないのですが、観る側の感情移入がとても大切な映画、特に注意深くしっかりと観ないと、よくわからないというか、観る意味を感じることができない種類の映画であることは間違いないと思います。いわゆる面白い映画かと言われれば面白い映画ではありません。

登場人物は必要最小限な配役ですが、特に主人公の少年期の父親代わりとなるドラッグ・ディーラーの「フアン」に対しての観る側の感情移入は、かなりグッとくるのではないかと思います。現代アメリカ(実際の映画では現在から「フアン」が出てくる章は、今から20年くらい前の設定だと思いますけど)の問題点の体現ということでは絶妙だと思いました。

賞ということであればこの「フアン」役でマハーシャラ・アリはアカデミー助演男優賞を受賞しました。これはうなずけます。すごくいい役をぴったりの役者が演じていたと思いました。しかも歴代助演男優賞の中で劇中の登場時間が最も少ない配役での受賞らしいです。それだけの存在感を醸し、必要な役柄であったということですね。

この映画の宣伝で「この映画を観ることが(我々が)映画を観ることの理由なのだ」といった、正に映画批評における最大級の賛辞が送られていました。絶賛の言葉が並んでいました。この映画を観た後では別人になっているとか…。

僕自身まれにこの映画を観るか、観ないかでは人間2種類に分けられるよな、といった映画に出会った経験があります。もちろん観ない方がもったいないという意味です。

この「ムーンライト」は僕の独断と偏見で言えば日本人には少し難しいところが多いかな、というのが感想です。かなりリアルでシリアスな内容の作品です。リアルでシリアスでナイーブ娯楽映画ではありません。静かに口数少なく、生きていくにあたってそれぞれの「優しさ」を持ち合うことの尊さを訴えます。「ムーンライト」が皆さまの映画を観ることの理由になることを祈ります。

 

こんなことやりますよ、的なものとしてスカーフを額装してみました。僕のお家にあったスカーフを額装したものです。額縁屋さんでは定番ですが僕もならって。スカーフの額装いいなと思う方見えたら、ぜひ純真堂までご連絡くださいませ。


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ゴメンね。稀勢の里。

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2017.03.27


二日続けてのブログ更新です。

いつもけっこうダラダラと長く書いてしまうので、書いた後首も痛くなるので連日というのは以前の形の時にもやったことがなかったと思いますけど、さすがに昨日の大相撲の余韻が日本全国的にもまだ残っている感じなので、僕も一言謝っておかなければ、と思いブログ更新です。

昨日の稀勢の里は凄かったですね。大方というより全ての人々の予想を完全に裏切る形で突き抜けましたね。びっくりしました。僕は昨日のブログで出場を強行する姿勢を、やや無責任的だと、良くは書きませんでした。でも怪我を押して出場する姿勢を称える方達だって負けても(勝てるとは思っていないと思う)、そのプロセスを称え、その反面、その点照ノ富士ときたら…(勝つためなら何をやってもいいのか・前日の琴奨菊戦のことです)的な感じで昨日の取り組みを見ていたと思うのです。だから、まさか二回続けて勝つとは!!

 

なんか稀勢の里の喋り方って元巨人の松井に似ているな、とインタビュー聞いていて思いました。

 

琴奨菊との境遇の差について、昨日はこれもあまり感じの良くない書き方をしたような気もしますが、これについても謝りたい。立場が人を作るということもあるのでしょうが、稀勢の里は横綱になるべく人間が横綱になり、その使命により優勝したということだったのだと思いました。琴奨菊が大関に復帰できなかったのはソレはソレ(全て自分の責任によって)ですが、僕はあえて独断と偏見でモノを言います。二人の間には確実な差がついてしまっていたのだな、ということです。

琴奨菊が10勝できなくとも、9勝で踏みとどまり、将来に一縷の望みを繋いでいるというのも事実ですし、そこは今後も注視していくつもりではありますが、今回の稀勢の里の突き抜け方は、もっと全然大きな出来事であって、大相撲の完全なる復権を感じました。かつての千代の富士の連勝記録時であるとか、若貴両横綱時代のような日本中が大相撲に関心を抱いて注目する状況が戻るのではないかと感じました。今も感じています。大相撲には見るべきものがあると。今回、稀勢の里はそのことを世に問い、そして答えを勝ち取りました。 

昨日は分かったようなこと書いてゴメンね。

 

で、世に問うといえば純真堂も世に問わなければなりません。

いろいろやってみて何が良しとされるのかを探さなければなりません。

 

ということで、こういうことをやってみました。どうでしょうか?

暗くなってしもた。

昼間にちゃんと撮っておけばよかった。


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今日は大相撲 千秋楽

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2017.03.26


 

本日、名古屋は雨模様ですが、春の甲子園はやっておりますね。今日もパソコンラジオ中継を聴いております。でも相撲の中継が始まったら、甲子園は追わず相撲に切り替えです。他方、Bリーグの進行状況も画面で随時チェックしています。週末の午後は忙しい(笑)。それでも今週は代表戦があったので(あえてWBCには触れず…)J1がやっていないので、とりあえずエスパルスのケアはしなくていいですね。前節は王者鹿島相手に、途中、おおっ?と一瞬なりましたけど、さすが鹿島でしたね。強い。流石というしか言葉が見つからない。強い。同じ「オリジナル10」のはずなのに、同じじゃないですね。Jリーグ100年構想、とりあえず先50年くらいでは取り返せないくらいの差がつきましたね。思い出せば一番最初のナビスコカップはヴェルディとエスパルスが決勝戦ですから。カズ対ヤスのマッチアップですから。不思議ですね~。鹿島は一度も下には落ちずに安定して勝ち続ける。エスパルスは一昨年下に落ちて、何とか1年で戻れましたけど、ヴェルディはもう全然戻れない。リーグの歴史で振り返ればJ2の方が完全に長いんではないのでしょうか。不思議ですね~。栄枯必衰とでも言うのでしょうか。例えばイングランドリーグでもノッティンガム・フォレストとか、シェフィールド・ユナイテッドとか栄枯必衰的チームありますよね。僕が浮かぶのは何となくこの2チームですけど、サッカー本当に詳しい人ならもっとガンガン出てくるのかな。

 

で、相撲です。今場所は色々なドラマがあって、なかなか唸らせますね。僕としては「表」の「稀勢の里の横綱としての初めての場所」よりも、「裏」の「琴奨菊の10勝以上で大関復帰なるか?」に関心があったので、昨日の一番ははっきり言って興醒めでしたが、まぁ勝負の世界。勝った者が強いんです。昨日は単に、昨日琴奨菊が照ノ富士にスかされただけで、そこで負けたら終わりという状況にしてしまったのが、実際には復帰ならず、の原因なのです。トータルなんですよ、結局のところ。相手は大関なのだから当たり前ですけど、平幕よりは強いのです。そこに至るまでに使える負けを使ってしまっていたのが陥落の原因なのです。しかし、昨日の照ノ富士は興醒めでしたね。あそこに相撲道は無かったですね。と言うと、僕がメチャ琴奨菊贔屓の人みたいですけど、そうでもないのです。

僕が琴奨菊にここのところ関心を抱くのは、似たような境遇にあったはずの二人の力士が、あまりにも対照的な道を歩み始めてしまったことに興味を覚えたからなのです。二人というのは言うまでもなく、稀勢の里と琴奨菊です。僕は二人は白鷗という絶対的な存在を超えることのないまま、長期在位大関のまま、角界を去るものだと思っていたのですけど、アレアレという間に片や横綱、一方大関陥落。しかし、実際は本人達の同士の対決は史上最多対戦の記録を更新し続けながら、延々と伝統芸能のように続いていく、と。

仮に琴奨菊が大関から陥落していなくても、その後横綱になれていたかはわかりませんが、史上最多対戦が横綱対平幕(実際は関脇。来場所も関脇)よりも横綱対大関の方が体(てい)がいいと思うのです(笑)、長年のライバル同士(大関対大関の方がバランスとしてはいいんんだんけど‥苦笑)なのですから。

だから、僕は今場所の琴奨菊にはなんとか10勝して欲しかった。大関に戻って欲しかった。これから先戻れないわけではないのです。11勝以上を3場所続ける。これが分かりやすい基準のはずですけど、今の琴奨菊の持っているものからすると、3場所続けるのはキビしいですよね。戻るのは無理だとは言いませんが、今場所が1番ハードルが低い、好条件だったことも間違いないのです。う~む。照ノ富士が昨日の相撲自分の相撲を振り返るのはこれから先、時間が経った後からかもしれませんが、一つ勝つ事よりも大きな物を落としてしまったような気もします。

ただし、相撲道といえば稀勢の里の怪我を押して出場を強行する姿勢は相撲道かといえば僕にはそうとは思えませんけどね。ここで、怪我を悪化させ、次の五月場所まで引っ張ることになるようだと、この日本人横綱フィーバーを騒ぎたい東京の人がかわいそうだなとも思うのです。でも、反面あまりにも日本人横綱誕生に騒ぎすぎのような気もします。まぁ鶴竜はちょっとパッとせず、日馬富士も相変わらずKY気味、絶対王者の白鷗にも陰りがというところで、稀勢の里が満を持して横綱ですが、見慣れた人であるというのも事実。過度な期待が彼から冷静な判断を奪ってしまっているとしたら、よくないなと思う3時半前。相撲が始まる前までに書き終わらなかったらどうしようと思っていたけど、なんとか終わりそうです。よかった、よかった。ドルフィンズも今日は良さそうですけど、やっぱり昨日のこともあるので、試合終了まで油断できません。4Q残り8分半16点リード。

 

 

一応業務的ということでフォトフレーム画像です。いいでしょ?コレ。

では、また。

 

 

 

 

 

 


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さくら待つ。

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2017.03.15


そんなこんなでありますが、純真堂もお陰さまで日々営業を続けております。お店は千種区の「すいどうみち緑道」という地元で愛されている桜の名所を入ったところにあるので、そろそろつぼみがしっかりとしてきた桜が見て取れます。桜が咲き始めたら多くの方がお花見散歩に出かけられると思いますので、ぜひ純真堂にもお立ち寄りいただきたいところです。うんうん。ぜひぜひ。

 

僕は日中、加工をしながら音楽を流していたり、パソコンラジオのNHKの「らじるらじる」を聴いていたりするのですが、国会中継をやっていたりすると、何気に聴いてしまいます。お客様が見えると消します。接客時に国会中継がBGMだとそれキモいですよね。これはNGだと思い消します。でも一人で加工をしている時は結構、国会中継聴いてます。単に僕が人の声を聞いていたいということもあるのかもしれませんが、面白いんですよね、国会中継。何というか「延々(時間制限がなければ永久に続くであろう)と続く噛み合わない会話」。政治的信条など皆無に等しい僕ですから、どっちがどうだというのはあんまり無いですし、もちろん「噛み合う」ことになったら、時限爆弾を踏んでしまったということになりかねないのだろうから、そういうことは起きにくいと思いますけど、意識的にというか確信的に論点をズラして返答するという姿勢というか本能。これはやっぱり政治家(構造的には与党といことになると思いますが)という人達(官僚も含むと言っていいと思いますが)の重要な資質なんでしょうね。で、そういう中継の中でも異彩を放つのが「アントニオ猪木」氏です。僕には以前にも運転中にたまたまアントンの国会質問の番をラジオで聴いていて、その時はトランプの大統領当選は自分は予想していた、と述べていた記憶があります。なんか凄い確率だなと思うんです。アントンの国会質問を間をおいて続けて聞く。運転していた時は完全に偶然。「元気ですかー?」って本当にデカイ声で言うんですよ。誰に言っているのだろう?と思うのだけど…。で、その後少しブツブツと聞き取りにくい小話を入れるんですよ。独り言的に。会場ではウケてるようなんですけど、何か内容があまりにもアントン的なんで、どっちかというと自分で言って自分でウケてる感が強いのですが、まぁ異彩を放ってますね。

で「アントニオ猪木」といえば、先日、WBCのオランダ戦。あの長い長い試合の後に放送された番組「プロレス総選挙」でアントンが1位を獲ってましたね。僕は次の朝、朝バイトがあったので、ヤバいな~遅いよな~と思いつつも結局最後まで見てしまいました。2時過ぎてましたよね、終わったの。いや~次の日の朝は辛かった。アントンの1位には僕自身異論はありません。アントンがいなかったら、プロレスというカルチャーは現在の日本では今の形は維持できていないと思います。だからアントンはいいです。でも僕が気になったのは、なぜ、藤波がランクインしなかったのか?ということです。そしてブッチャーとドリー・ファンクJr.が入っていてもいいんじゃないかということです。誰を外せというのはないんですけど、長州が11位で藤波がランク外というのはちょっとおかしい気がする。貢献度ということであれば、ハンセンの10位は順当かもしれませんが、こと「日本のプロレス」ということであれば、ブッチャーやドリーは入ってもホーガンが入ることは無いと思うのだけど。そりゃ、アメリカでの話ということであればハルカマニアは本当に別格かもしれませんが、往年の外人レスラーのランクには疑問点が残りましたね、アレは。あとハーリー・レースも外せないと思うんだけど。僕ちょっと全日よりかな。

自分が書きたいだけのとりとめの無い話ばかりをダラダラと。まぁこれがブログというものでしょう。

純真堂ではオーダーフレームを使った「壁掛け鏡」をご提案させていただいております。気に入っていただいたフレームで自由なサイズの鏡を作ることができるのです。これは結構いいと思うんですよね。ここに鏡をかけたいワ、という場所にちょうどぴったりのサイズの鏡が掛けられる。いいですよね、こういうの。種類もかなりたくさんの中から選べます。1000種くらいの中から選べるんですよ。すごいことですよね、これは。うんうん。

これはサンプル的な写真ですけど、売り物でもあります。皆さま是非是非、ご来店していただいてコレもいいね、アレもいいね、なんてお話しませんか?ね。

 


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その男、ジョーダン・バチンスキー

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2017.02.26


その男「ジョーダン・バチンスキー」。

純真堂のブログにはまだ書いておりませんでしたが、僕はその昔から私設応援団(人)「バスレーン・ドルフィンズ・カラー」を名乗る名古屋ダイヤモンドドルフィンズのサポーターなのですよ。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズというこの名前も、ここ数年Bリーグに収まったプロバスケットボールリーグ構想問題により、毎年変わっていたので、なかなかなかなかしっくりきませんが、元で言うところの三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ。名古屋、大曽根の三菱電機の工場内に本拠を持つおらが町のプロバスケットボールチームです。

で、まぁ元々名前がイルカちゃんチームですから、強いチームではありません。愛されてはいますが、実力にはあんまり信用されてはいません。しかし、たまに調子いいときは強いんですよ。かなり強い時もある。あった。

そのドルフィンズ。今回のリーグ一本化(Bリーグ)によって上位進出は半ば既成事実だったはずなのです。が、ここにきてかなり暗雲立ち込めてきました。

元々合併前のNBLbjリーグにおいてはリーグ間の実力差があるのは公然の周知でした。ですからイルカちゃんチームがNBLでイマイチな成績でもBリーグが始まれば(bjリーグのチームと合わせてのシャッフル)上の方の順位にいられるだろうと、僕はタカをくくっていました。実際、リーグスタート時は取りこぼしもありましたが、確実に貯金を増やしていきました。が、最近は負けが込み、2/26終了時点でついに2120敗で貯金1。JBLNBL時代のドルフィンズなら貯金1はまぁまぁ頑張ってるやんけ。「カルテット」の〝ミスター・マイソウル〝 歌おうや!ってなものでしたけど、Bリーグ元年です。あわよくば準優勝くらいはアリか?と考えていた僕でしたけど、う~む、やはり海底に引き込まれて行くのがイルカちゃんの習性かと妙に納得してしまう顛末です。で、話しは変わりますけど、ここではっきり言わさせてもらえば、なんでイルカちゃんチームなのにチームカラーを「赤」に変えちゃったの?ドルフィンズ・ブルーはどうしちゃったの?とドルフィンズサポーターの本心はっきり記しておきます。おかしいですよ。「赤いイルカ」って。

で、続けます。はい。ドルフィンズの最近の失速には原因があります。実力が足りないというのは置いておいてですけど、最大の要因はエースのジャスティン・バーレル選手が怪我しちゃったのです。僕は某ギャラリーで彼に握手してもらったことがありますけど、彼、背高いですよ。実際身長2メートル超えてますから、かなりの高身長ですよ(笑)。

Bリーグは外国人選手(外国人でも日本人扱いとかあって微妙に複雑)が3人まで登録できてドルフィンズは1番目(実力と言っていいかな)の外国人選手(バーレル)と2番目のジェローム・ティルマンまではどこに出しても恥ずかしく無いレベルだと思うんですけど、3番目の男に落とし穴?があった(笑)。3番目の外国人選手はジョーダン・バチンスキー(当時)。触れ込みはBリーグ最高身長(218㎝)。キタ〜!しかし、バチンスキー。リーグが始まった当初は試合に出ておらず、会場にも姿が見えなかったので、僕の中ではプチ都市伝説化し始めていたのですが、ついにそのヴェールが剥がされる時が来ました。。あれ?もしかして‥バチンスキーさん、あんまりお上手で無い?

僕はそれこそ18歳の時からバルセロナオリンピックアメリカ代表チーム(1stドリーム・チーム)で海外バスケ(BSで放送されるNBA)にかぶれて、結構長いところバスケットボーるを見てきた人間です。バスケの競技経験は皆無ですけどいわゆる上手い、下手くらいは分かるつもりです。少なくとも僕の目にはジョーダンはジョーダンでもマイケルではなくて、バチンスキーの方はあんまりバスケが上手く無い。と映りました。何しろシュートレンジがはっきりしない。勢いに任せて微妙な距離(ちょっと遠め)のフックシュートをやたらと打とうとするところとか、ゴール下でもファウルをもらえるあんまりプレイができないとか、デカさ(高さ)を生かしたプレイがなかなか出てこない。フリースローも下手レベルですわ。

う~む、バチよ!バチンスキーよ!と重たいものを体育館全体も徐々に感じていましたし、実際使い方にも苦慮が見え始めていたのですが、その頃から徐々に彼は少しずつ結果を出し始めました。何しろ最初がキツかったので、普通レベルになってくると、あ、使えるかも?と思われるのが得なところです。僕の中では「バチ」は一試合おきに活躍する選手に成長していきました。しかし、そのタイミングでエースのバーレルの怪我での長期離脱です。それは3番目から2番目への格上げを意味します。これは一見チャンスのように見えますし、実力が伴う選手には実際チャンスなのですが(バーレルは実際こういった機会によりエースの座を勝ち取った経緯があります)、2番目の外国人選手は一試合おきの活躍では許されない立場です。「バチ」のように毎試合安定した結果が残せない選手は戦力としての計算が成り立たないということになるのです。

僕はチーム関係者ではありませんから実際のところのバチンスキーのドルフィンズにおける契約解除の理由は知り得ません。しかし、察するところこういうことなんじゃないかなと思うのです。「バチ」の後釜には「バチ」よりも小さい(当たり前だけど)センターが入りました。そのセンター(デイビッド・ウィーバー)は今日の試合は16点取ってくれていますが、まだ爆発には至っていません。

ジョーダン・バチンスキー。その発音からか、その空回りするプレイスタイルからか分かりませんが、何故か、我がスギヤマ家では高い人気がありました。特に息子(13歳)は「バチ」贔屓で、契約解除の知らせを伝えるのが少し辛かったです。しかし、「バチ」はドルフィンズ契約解除直後に JBL時代からのドルフィンズのライバルであるレバンガ北海道と契約を交わし、なんといきなり活躍しています。少しだけ複雑な気持ちもありますが、「バチ」の活躍の知らせは嬉しいです。でもドルフィンズとの試合は「空回りバチ」でお願いしたい(笑)。

あれは去年の十二月の雨の日。打ち合わせを終えたバスレーン沿いのデニーズの近く。外国人がロードタイプの自転車を駆っていた。外国人は雨でもあんまり関係無いのだなと思いながら、その巨大なシルエットに見覚えを感じた。その男ジョーダン・バチンスキー。Bリーグで一番デカい男。


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